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電子レンジの加熱方式

マイクロ波
電子レンジの基本機能です。マイクロ波という波長の短い電波で、食品の水分に振動を与え、その摩擦熱で食品を内部からあたためます。電子レンジのパワーは出力数(W)が目安。この数値が大きいほど、あたためスピードが早くなるので、スピードを求める場合はしっかり確認しましょう。
 
オーブン
加熱した空気によって焼く方法。最近では、大半の機種に搭載されています。ヒーターの熱をファンで送り、庫内の温度を高温にする「強制循環式」は上位機種に、庫内上下にあるヒーターからの輻射熱で食品を加熱する「上下ヒーター式」は低価格帯に多く採用されています
 
グリル
ヒーターの熱で直接焼くこと。ヒーターを利用しているのは変わらないのですが、庫内全体の温度を上げるオーブンとは別の加熱手法となります。魚や肉に焦げ目をつけながら一気に焼き上げる料理に利用します。グリル機能は、オーブン付きには必ず搭載されています。
 
トースト機能
オーブン・グリル機能があれば、熱源としてヒーターが搭載されているので、理論的にはオーブントースターのようにトーストが焼けるはずです。しかし、庫内容量が大きいと、加熱時間が長くなりパンの水分が奪われてしまい、おいしく焼き上げられないことや、電気代も高くつくことになるため、庫内容量が大きいものにトースト機能は搭載されていない傾向があります。オーブンレンジでトーストも焼きたいなら、トースター機能付きか否かに加え、食パン1枚を焼くのに何分かかるか確認しておきましょう。

スチーム加熱・水蒸気
「ヘルシオ(シャープ)」の登場で、すっかりおなじみになったスチームですが、単に乾燥を防ぐための水蒸気ではありません。100℃以上に高温過熱した水蒸気=過熱水蒸気で食品を加熱する、第3の熱源です。水分を逃がさず加熱することで、ジューシーにおいしく仕上げることができ、塩分や脂分も落とせヘルシーなのが、人気の秘けつ。

レンジの種類

単機能レンジ
 マイクロ波だけ搭載されている、いわゆる電子レンジ。「あたため以外の機能はいらない」という人なら、価格が安いので検討の価値はありますが、出力やあたため具合を感知するセンサーなど、基本性能は低いものが多い。現在は、機種がかなり少なくなっています。
 
オーブンレンジ
マイクロ波とヒーターを搭載し、電子レンジとオーブン・グリル機能が両用できるタイプ。最近は、スチーム非搭載のタイプが減り、このジャンルに該当する機種は減ってきています。
 
スチームオーブンレンジ
最近は大半の機種がこのタイプですが、スチームが自動で噴射され、オーブン調理だけでなくマイクロ波の時も使える上位機種に対し、廉価機種は角皿に水を張る方式となり、オーブン調理の時しか利用できません。また、シャープ・ヘルシオも、このスチームオーブンに含まれますが、厳密には「ウォーターオーブン」という別ジャンルを提唱しています。
 

センサーの違い

価格に最も直結しているのがこのセンサー機能。あたため加減を調節するためのセンサーですが、このセンサーの精度により価格差がでてきます。センサーのタイプには以下の種類があります。
 
赤外線センサー
食品の表面温度を赤外線センサーでチェックしながら温め、加熱を調節する高性能センサー。上位機種のセンサーはこのタイプが主流。
 
重量センサー
ターンテーブルに置いた総重量で加熱時間を調節。章句品+器の重量で感知するため、重い器を使うと加熱しすぎるのが欠点。
 
蒸気センサー
あたためセンサーも同じ意味。食品から出る蒸気を検知して加熱を調節。ラップをして加熱すると蒸気が感知できず加熱しすぎるので要注意。
 
温度センサー
庫内の温度を感知して加熱を調節。オーブン・グリル使用時に働くセンサーです。

テーブルの種類

庫内に皿が無くフラットになっているタイプは、上位機種の主流。皿が回転しないため、大きなお皿でも入れられるのが利点。また、庫内がフラットのためメンテナンスも楽なのが魅力。
 

その他の機能

上位機種ほど、オートメニューの数が多くなります。最新の機種では、ご飯とおかずが同時に調理できるオートメニューなども開発されていますので「電子レンジで料理が作れるならチャレンジしてみよう!」と思うなら、オートメニューの内容チェックもしてみてください。

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以上のように、電子レンジは比較的、価格による機能差が明確にでる家電です。本体価格の安さだけに飛びつかず、細かな機能をよく比較することをオススメします。

次は使い勝手を左右する操作方法やメンテナンスについてです。ボタンの位置やデザインのちょっとした差で使い勝手は左右されます。長く使うものですから、妥協せずに、しっかり確認しておきましょう。
 
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